「あとがき第三回! 司会は今回も、私こと金森と!」
「越後だ。 本編は、今回も地味だな。 数少ない読者が、アクビしてるんじゃないのか?」
「出てきた女の人の化粧とか服装とかは、派手みたいですけどねー。
あんな典型的な悪役さんが、私の遠縁っていう裏設定は、ちょっとヒドい気も……」
「ま、名前も無い脇役だ。 ベタベタなキャラになってしまうのは、仕方ないのかもな。
作者がベタな展開好き、というより、それしか書けないわけだし」
「実は……あの役、千春さんにやらそう、なんて考えもあったみたいですよ」
「千春って、村上千春か?」
「はい。
悪役キャラで、打撃系で、桜井さんの実家からも結構近い、鳥取出身だから、ってことで。
ただ、さすがにその扱いはヒドすぎると思って、やめたんですって」
「……チッ。 出てりゃあ、こっちのもんだったのによっ。
扱いが悪いだのいろいろ難癖つけて、多額のギャラと慰謝料をせしめる予定が……ブツブツ……」
「ち……千春さん?」
「……なんか、いきなり通り過ぎていったな。 どう考えても、出なくて正解だったと思うが……」
「そうですねぇ。 早瀬さんに秒殺されてる千春さんの姿も、見てみたかった気はしますけど」
「あんっ? なんか言ったか、金森?」
「い、いえいえ! 何も言ってませんよ、何も!
そ、それでは皆さん! 次回、第一話完結編かもしれないあとがきで、またお会いしましょう!」
「完結編。 ……本当か?」
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