「……ごめんね。 でも、私は行くよ。そうじゃないと、 また迷惑かけちゃうから。それだけは、我慢できないから……」
一人腰掛けた冷たい椅子の上で呟いた彼女は、手持ち無沙汰で触っていただけの携帯電話に目を落とした。
もう丸一日電源を切ったままのそれには、きっと今ごろ何度となく電話がかかってきていることだろう。 ある者は心配し、またある者は彼女の居場所を確かめるために。
当然だ。 彼女は彼女が始めたといってもいい“叛乱劇”を放り出す形で、誰にも何も言わず、ここに来てしまっているのだから。 仲間たちにも……彼女の一番大切なパートナーにさえ、一言も告げることなく。
「でもね……私は行くよ。 そして、戻ってくる。 きっと、もっと、ずっと強くなって……!」
自らの決意に突き動かされて、彼女は立ち上がった。 そして、毅然と歩んでいく。 彼女にとってまだ見ぬ大地、言葉すらも通じないであろう彼の地へと導く、広い広い空港のロビーを。
……って感じの妄想してたんですけどねぇ >今回のリプレイ
|
2010年07月06日(火)
|
|