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7年目4thQ (1〜3月) Part3 〜 タイトル戦線異状あり 〜

《目次っぽいもの》
タッグ実力世界一決定戦[SL,WR]タイトル戦線異状あり[SL,WR]選手一覧注釈?



全六戦それぞれにタイトルマッチが組まれた 1月のスレイヤー巡業も、ついに最終戦。

NA-T

メインイベントは、“タッグ実力世界一決定戦”。

スレイヤーのベストタッグ、サンダー龍子&石川涼美組に、EXタッグリーグを圧勝で制した WRERAの桜井千里&ビューティ市ヶ谷組が挑む、NA世界タッグ選手権だった。 *1a

「さあ行きますわよ、千里さん!
──と言っても、気負ったりする必要もありませんわね。
しょせん相手は、第四戦の NA王座戦であの忌々しい祐希子如きに完敗を喫したサンダー龍子と、ほんのちょっと私より胸が大きいだけの、その腰巾着!
私たちの勝利はもはや疑うべくもありませんわ! オーッホッホッホ!」 *2a

「すみません、市ヶ谷さん。
そんな龍子さんを相手に、第五戦のスレイヤー王座戦でタップアウトしたばかりなのは、この私なのですが……」 *3a

「…………。 本当に、ノリが悪いお人ですわね、あなた……」

初手は、石川対千里。 続いて、龍子対千里。
そこまでは、どちらかと言えば玄人好みの静かな序盤戦だったのだが……。

「私にひざまずいて、今までの無礼を償いなさい!」

地味だの静かだのという表現とは無縁のお嬢様が、試合を大きく動かした。

交代直後に必殺のビューティボムを龍子めがけてお見舞いし、そこから畳み掛けるように技を重ねていく市ヶ谷。
思わぬ一方的展開に、さいたまドームを埋め尽くす観客からは溜め息のような歓声が漏れる。

「シングルでないのが残念ですけど、今日こそあなたを葬り去ってあげますわ、龍子!」

「そうはいくか! このサンダー龍子を侮って、無事に済んだ奴はいないんだよ!」

雷神の鉄槌、プラズマサンダーボムが市ヶ谷相手に炸裂。
すかさずタッチの石川は、上手く相手のパワーを殺す頭脳的展開で時間を使いつつ市ヶ谷を空回りさせ、不意をついてのど輪落としまでも決めてしまう。

「お姉さんのペースですね〜!」

「そうですね。 しかし、それもここまでです!」

市ヶ谷のタッチを受けて登場した千里が、場外戦となった展開の中で、ハイキックを一閃。
さらに、容赦ない鉄柱攻撃と、ポストの代わりに実況席を使っての変形不知火が、石川をダウン寸前まで追い込んだ。

「さすがだよ、桜井! だけど、少々やり過ぎたね!」

石川の時間を使う戦い方も、場外戦にもちこんでさらに時間を使ったのも、全ては龍子に体力を回復させる計算だったのだろう。

龍子は桜井との長時間の一騎打ちを持ち前のパワーで制し、代わった市ヶ谷をも張り手、ナックル、DDTという連続攻撃で寄せ付けない。

王者は不沈。
その思いを観客たちが強くした、まさにその時。

「最後に勝つのは、私です!」

さすがに息が続かずに顎が上がった龍子、その顎を再び代わった千里の掌底が捉えた。
無敵の龍の意識が弾け飛び、マットに膝が崩れ落ちる。

「龍子〜っ!」

何とか龍子とのタッチに成功した石川は、残り時間を計算していた。
時間切れまであと数分。 龍子は嫌がるだろうが、ドローでも立派な防衛だ。
それを強く意識し、攻めよりは守りの戦いに徹して千里の攻撃を凌ぐ石川。

「待ちの戦法ですか? それは……後悔させてあげます!」

結果的には、石川の選択が仇となってしまったのかもしれない。

手数の減った石川をグラウンドに引き込んだ、千里のロメロスペシャル。
龍子のカットも市ヶ谷に押さえられ、石川は涙ながらにギブアップを告げるしかなかったのだった。

桜井 市ヶ谷

「オーッホッホッホ! この結果は最初っからわかっておりましたけど、それでもほんのちょっぴりは嬉しがってさしあげましてよ!」

「タッグ王座……少々、複雑です」

58分33秒、NA世界タッグ王者、交代。
スレイヤー・レスリングにとってはあまりに痛い、ベルトの流出劇となってしまった。 *4a




揶揄も含めて「タイトルマッチ祭り」などと称された 1月が終わり、2月と 3月の二ヶ月間でスレイヤー・レスリングと WRERAにて行なわれたタイトルマッチは、計九試合。

3月最終戦までに行なわれた試合では、いずれも王者がタイトル防衛に成功したのだが、最後の最後で、両団体をタイトル移動が待ち受けていた。 *1b

WWPA-T

「やりましたね〜、RIKKAちゃん!
数ヶ月ぶりに、二人でベルトを巻けました!」

「…………臥薪嘗胆……」

スレイヤー・レスリングで移動したタイトルは、ライラ神威&フレイア鏡組が保持していた WWPAタッグ王座。 *2b

11月に遠征防衛戦で IWWFタッグベルトを失っていた RIKKA&石川涼美組が、王者のドSタッグを破って、久々のベルトを腰に巻いたのだった。

「フウッ……困った子ね。 あれだけ攻めておいて、最後の最後で石川さんの反撃を許すなんて。 ちょっと遊びすぎたのではなくて?」

「う、うるせえっ! そもそも、てめぇが途中であの二人にボコられたのが悪りぃんだろうがよ! ドジ踏んだのはてめぇで、むしろこっちは被害者だっ!」 *3b

「あら……」

鏡は、細く長い指を口元に当てて、二、三回まばたきをした。
それから、表情を妖しい微笑みに一変させると、手を伸ばして──おもむろにライラの頭を鷲掴みにした。
鏡

「うがぁっ!? な、なにしやがる、てめぇ!?」

「『てめぇ』? 『うるせえ』? 『なにしやがる』?
ウフフッ……これはどうやら、私の術──いえ、教育の効果が薄れてきたようですわね。
これは、洗脳──いえ、特訓をやり直さなければいけませんわ」

「はぁっ!? な、なにを言って……うぁ……あ? うぅ……ぁ……」

「さあ、行きますわよ。 もう一度、一から鍛えなおしてあげますわ……?」 *4b

──と、元・WWPAタッグ王者の姿がいずこかへと消え去った頃。

WRERAでも、挑戦者勝利という形で、一つのタイトルマッチに決着がついていた。 *5b

19分23秒、チキンウィングフェイスロックで六角葉月がダークスターカオスを破り、初のシングル世界ベルトを手に入れることになった、WWCA世界無差別級選手権である。 *6b

WWCA

「私の勝ち……か。
ははは、カオス。 まったく、あんたらしい気の遣い方だよ」

「馬鹿を言うな……手など、抜いてはいない」

「わあってるって。
あんたがそんな奴じゃないってのは、私ゃも良く知ってるよ。
だけどさ……私ゃを全力で叩き潰してやる、殺してでもベルトを守ってやるって、そんな気にもなれなかったんじゃないのかい?」

「…………」

「ホントにあんたは、損な性格だよ」

「……お前もな」

「ハハッ。 ま、そうかもね?」

六角葉月は、手に入れたばかりのベルトを、颯爽と肩に掛けた。
その姿は、もう何年もそのベルトを持ち続けているような風格を備えており──。

少なくとも、来月に引退をひかえた選手の姿だとは、誰にも思えなかった。




そして、戦いの舞台は翌年度に移る。

この年の終了 (3月末) 時点の選手一覧とランキング上位十傑は以下の通り。

新日本女子プロレス ワールド女子プロレス 日本海女子プロレス
パンサー理沙子
ミミ吉原
八島静香
ソニックキャット
斉藤彰子
ドルフィン早瀬
菊池理宇
ラッキー内田
獅子堂レナ
藤原和美
フォクシー真帆
佐尾山幸音鈴
真壁那月
野村つばさ
ミシェール滝
神楽紫苑
十六夜美響
ロイヤル北条
柳生美冬
南利美
藤島瞳
寿零
グリズリー山本
オーガ朝比奈
マッキー上戸
ディアナ・ライアル
辻香澄
キューティー金井
ガルム小鳥遊
中森あずみ
保科優希
成瀬唯
小川ひかる
近藤真琴
氷室紫月
永原ちづる
相羽和希
AGEHA
WRERA(レラ)女子プロレス スレイヤー・レスリング フリー選手枠
マイティ祐希子
ボンバー来島
ビューティ市ヶ谷
テディキャット堀
六角葉月
桜井千里
越後しのぶ
村上千秋
富沢レイ
武藤めぐみ
結城千種
佐久間理沙子
小縞聡美
フレイア鏡
RIKKA
サンダー龍子
石川涼美
森嶋亜里沙
メイデン桜崎
真田美幸
村上千春
メロディ小鳩
ライラ神威
永沢舞
ケルベロス小鳥遊
ウィッチ美沙
イージス中森
伊達遥
草薙みこと
カンナ神威

[ランキング上位十傑] *1c
1マイティ祐希子WRERA
2サンダー龍子スレイヤー
3ビューティ市ヶ谷WRERA
4桜井千里WRERA
5森嶋亜里沙スレイヤー
6フレイア鏡スレイヤー
7ボンバー来島WRERA
8石川涼美スレイヤー
9六角葉月WRERA
10RIKKAスレイヤー

[ベルト一覧] *2c
非認定制世界無差別級マイティ祐希子
非認定制世界タッグ桜井千里
ビューティ市ヶ谷
スレイヤー無差別級サンダー龍子
NJWPヘビー級武藤めぐみ
NJWPタッグパンサー理沙子
ソニックキャット
WWPAヘビー級森嶋亜里沙
WWPAタッグ石川涼美
RIKKA
WWPAジュニアキューティ金井
JSWヘビー級ガルム小鳥遊
(TTT)(富沢レイ)
IWWF世界ヘビー級桜井千里
IWWF世界タッグクリス・モーガン
ルミー・ダダーン
IWWF世界ジュニアシュウ・メイファ
WWCA世界無差別級六角葉月
WWCA世界タッグダークスターカオス
ジュディ・コーディ
WWCA世界ジュニアメロディ小鳩
TWWA世界無差別級ジェナ・メガライト
TWWA世界タッグジェナ・メガライト
キャシー・ウォン
TWWA世界ジュニアメロディ小鳩
GWA斉藤彰子
GWAタッグメイデン桜崎
真田美幸
GWAジュニアテディキャット堀
EWA認定世界フレイア鏡
EWA認定世界タッグジョーカー・ウーマン
チョチョカラス
AAC世界ヘビー級チョチョカラス
AAC世界タッグ六角葉月
ビューティ市ヶ谷
AAC世界ジュニアテディキャット堀
アジアヘビーRIKKA
アジアタッグ越後しのぶ
テディキャット堀




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■ 注釈(?) ■
*1a桜井&市ヶ谷組圧勝のEXタッグは7年目3Qにて。
タッグ相性補正はありませんが、個々の実力が高く(評価値No.3とNo.4)、得意ジャンルも上手く噛みあってるのでかなり強い…というか、敵に回したくありません
*2a第四戦では、ゆっこがNA王座戦十三度目の防衛(vs龍子、ローリングクラッチホールド)。
必カードのプラズマサンダーボムを二発食らうなど危ないところもありましたが、終わってみれば王者ゆっこの貫録勝ちで、対龍子シングル戦無敗を継続。さすがは“炎の女帝”。
*3a第五戦では、龍子がスレイヤー王座戦十四度目の防衛(vs桜井)。
リング中央ドラゴンカベルナリアは耐え切り、続くドラゴンスープレックスも返し技で凌いだ桜井でしたが、さらにドラゴンスリーパーでギブアップ。ドラゴン三連発
*4a展開はほぼ本文通り。かなり熱戦でしたが…ここでのタイトル移動は正直予想外
「非認定制」とはいえ自団体創設には変わりない NA世界タッグベルト。それを失ったスレイヤー・レスリングは、どう動くのか? (←あまり考えてません)
*1bここで取り上げてない残り七試合は、富沢が新女でTTT王座(初)防衛(vs八島)、
堀がAACジュニア二十一度目の防衛(vsコリィ)、
六角&市ヶ谷がAACタッグ二度目の防衛(vsゆっこ&来島)、
RIKKAがアジアヘビー十度目の防衛(vs桜崎)、
フレイアがEWA二度目の防衛(vsモーガン)、
堀がGWAジュニア四度目の防衛(vs千秋)、
小鳩がTWWAジュニア二度目の防衛(vs千春)、でした。
*2b2月のスレイヤーは、真田FC、桜崎CM、美沙CD(「すごい」ヒット)、石川プライベートイベントその2、など。
3月は、真田FC、美沙写真集(これも「すごい」売れ行き。さすが魔女?)、新潟グッズS設置、コンサート(RIKKA&千春&ライラ)、などがありました。
*3bこの試合は、石川お姉さんが暴れまくり。序盤から(必殺技でもないのに)ドラゴンスリーパー出してライラを体力30%まで追い込むは、フレイアにのど輪落としも出るは。
それでも、必殺技(クレッセントヒール、地獄落とし)中心にもう一歩のところまで攻め込みましたが…
*4bしつこいようですが、うちのフレイアさんはこんな感じの特技をお持ちな妄想設定です。
*5b2月の WRERAは、来島CD(「あまり」売れず)、千秋CD(「かなり」ヒット)、越後誕生日、越後プライベートイベント、京都に飲食店設置など。
3月は、ここへ来て特訓してみた六角がスランプ、IWWF遠征防衛、ゆっこCM、など。
IWWF王座は3月に遠征があるのでホワイトデーでお返しができず、せっかくチョコをくれた千里の信頼度が下がりました…。
*6bほとんど完敗寸前から、カオスに何とか逆転勝利。 ようやく初のシングルベルトを手に入れた六角さん。
…富沢から奪った TTT王座は当然カウントしてません。
*1cランキングに大変動はありませんが、上位陣(旗揚げメンバ)がちょうど成長維持期が終わり減衰期に入ったため、能力下降がめだってきました。来年にはかなり動きがありそう。
*2c龍の姐御のベルト大掃除作戦もあって、シングルを中心にかなりタイトル移動があった一年。
経営難の日本海女子がようやくベルトを制作。ワールド女子もジュニア王座を設立。
また、斉藤さんが何気にGWA王者。評価値も高いし…ひょっとして攻略本の資質Dって間違いでは?
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