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4年目4thQ (1〜3月) Part2

《目次っぽいもの》
初タッグ初挑戦[WR]エンターテイナー[SL,WR]選手一覧注釈?



桜井

「私の勝ちです。油断しましたね、市ヶ谷さん」

2月の WRERA巡業では、ちょっとしたアップセットがあった。

桜井千里がシングル戦で、ビューティ市ヶ谷をフォール。
ボンバー来島に受けた敗戦からさほど間もない再びの番狂わせを演じてしまったことに、当然のことながら市ヶ谷は大激怒。 *1

しかし、市ヶ谷の罵声と、来島の後のAAC挑戦者に指名するとの通告など聞こえないかのように、千里は静かな足取りで、控室への花道を戻っていた。

──そして、その日の興行が跳ねた後のこと。 *2

桜井 ゆっこ

「おめでと、桜井ちゃん!
あの市ヶ谷に勝つなんて、大したもんじゃない」

「ありがとうございます。
ですが、ただのノンタイトル戦ですから、紛れもありますよ。
それより祐希子さんの方こそ、防衛おめでとうございます」

この日のメインは、王者・マイティ祐希子が、前王者・ダークスターカオスを挑戦者に迎えての WWCA王座戦。

奇跡的な逆転勝利であった昨年春の王座交代劇から、一年足らず。祐希子がその身につけた実力は、カオスが積み重ねたそれよりも上回っていたのだろう。

カオスのパワーボムにヒヤリとする場面もあったが、全体的には祐希子が試合をコントロールし、カオスを破って四回目の防衛を果たしたのである。 *3

「ま、次やったらわかんないわよ。 アイツ、やっぱし強いもん。
恵理とのタッグ王座ともども、気は抜けないわよね」

「そうですか。 ところで、何か用なんですか? そうでなければ……」

「あはは、相変わらず、一人にしておいてオーラ、出してるわね。
でもさ、そんな桜井ちゃんにお願いがあるの。
あたしと組んで、AACタッグに挑戦してくれない?」

「……葉月さんと市ヶ谷さんのベルトにですか? 祐希子さんのパートナーは来島さんでは?」

「ほら、恵理は新女に顔出してるでしょ? 理沙子さんとの試合はキャプチュードにやられちゃってたけどね。 それに、恵理とのコンビでは二回負けちゃってるから、社長もカードを変えてみたいらしくってさ。 どうかな?」 *4

「……いいですよ。 あの二人との戦いなら、いろいろ得られそうですから。
もちろん、やるからには勝ちますが」

「その意気その意気! でも、タイトルマッチってとこには、あんまし反応しないのね。 ベルトには興味ないの?」

「興味はあります。 ただ、あまりむやみに『守るもの』を増やしたくないので……」

「ふーん? そういうもんなのねぇ」

AAC-T

葉月&市ヶ谷組 VS 祐希子&千里組、という初顔あわせになった、AACタッグ王座戦。 *5

葉月の関節技、千里の打撃、市ヶ谷のパワー、祐希子の投げ技と飛び技。
全員が全員の特長を余すところなく繰り出し、また引き出させた大熱戦は、一進一退、逆転につぐ逆転の攻防の末に規定時間の60分を使いきり、最後はフルタイムドローによる王座防衛となった。 *6

「あーもう、惜しかったなぁ! ま、お客さんがすっごく喜んでくれてたのは良かったけどさ。 またやろうね、桜井ちゃん?」

「はい。 来島さんがいないとか、カードが単調だとか、そういう都合がつけば、ぜひ」

「……ひょっとして、桜井ちゃんって、あたしのこと嫌ってる?」 *7

「いえ、まったく。 どちらかと言えば好きですね」

「そお?」




3月某日。 *8
スレイヤー・レスリングのメイデン桜崎は、上機嫌で自室へのドアを開けた。

桜崎

「販売好調かぁ……やったわ! 去年の研究の成果が出たかな?」

大失敗に終わった前回の写真集から、ちょうど一年。 *9

リベンジを期した桜崎二冊目の写真集は、発売当初からかなりの売れ行きを見せており、その話を社長秘書の井上から聞いた桜崎は、軽い足取りで寮へと戻ってきたのだった。

「これも、全国津々浦々のご主人様のおかげね。ありがとうございます、ご主人様がた!」

弾むような声でベッドに腰掛けた桜崎は、笑顔のままテレビのリモコンを手に取った。
見たい番組があるわけではなく、単なるBGM代わりだったのだが……

『はぁ〜い!! 全国の小さかったり大きかったりのお友達、こんばんは〜!』

「わ!? な、なに? ……コスプレ!?」

桜崎が驚いたのは、テレビから聞こえてきた声のあまりの大きさゆえ、ではなかった。

その大声を出していた少女が、彼女も名前は知っているアニメキャラのコスチュームを着ていたから、でもない。

そのコスプレ少女が、あろうことか、桜崎の仕事場でもあるプロレスのリングの上で、マイクを持って喝采を浴びていたため、だったのである。

富沢

『ついに始まるよお!
富沢レイちゃんの……“かってにハイライトレッスル”!
記念すべきトークショー第一回のゲストは、私よりちょっと先輩。でもちょっと背が小さい、村上千秋さんでーす!』 *10

『……アアッ? おいコラ、富沢。 てめぇ、今から私と試合だってのに一体なにやってやがんだっ?』

『千秋さんは、小粒でもピリリと辛い、ヒールレスラー。いえ、ピリリどころかハバネロ並みの暴君です! 怖いです!』 千秋

『てめぇ……人の話を……っ』

『でも、そんな千秋さんにも、心和む時はあるんです……だって、女の子だもん! 証拠写真、その一!』

富沢が振った腕を合図に、会場のスクリーンに写真が映し出された。会場はたちまち感歎やら笑声やらに溢れ──振り返ってその映像を見た千秋の顔が、身体ごと固まった。

たこわさを口一杯にほおばった至福の表情の千秋が、大写しになっている。 *11

『て、ててて、てめっ!? これを、どこで!?』

『まだまだあります! 証拠写真、その二!』

『!?!?!』

続いて映し出されたのは、公園でネコにニボシをあげている千秋の図。
そっぽを向きながらネコをチラ見し、頬を少し赤らめて、つまんだニボシを差し出すそのツンデレぶりに、今度は会場から歓声と拍手が上がった。

『テディキャット堀先輩と仲良しのネコさんたちに、こっそり戯れる千秋さんでーす。さて、まだまだあります証拠写真、続いてはその三……』

『ブッッッ殺ぉすっ!!!』

咆えた千秋が、明らかな殺意を込めた打点の高いドロップキックで、富沢をマイクごと黙らせる。
そのままゴングが鳴り、ようやく試合が始まった。 *12

一方的な勝負、というか制裁になっている WRERAの試合を半ば呆然と眺めながら、桜崎はテレビの前でぼそりと呟いた。

「……私もメイドレスラーとして一皮剥けるには、こういうの考えた方がいいのかな……?」




そして、戦いの舞台は翌年度に移る。

この年の終了 (3月末) 時点の選手一覧とランキング上位十傑は以下の通り。 *13

新日本女子プロレス ワールド女子プロレス 日本海女子プロレス
パンサー理沙子
ミミ吉原
八島静香
ソニックキャット
斉藤彰子
ドルフィン早瀬
菊池理宇
ラッキー内田
獅子堂レナ
藤原和美
フォクシー真帆
佐尾山幸音鈴
ミシェール滝
神楽紫苑
十六夜美響
ロイヤル北条
柳生美冬
南利美
藤島瞳
寿零
グリズリー山本
オーガ朝比奈
マッキー上戸
ディアナ・ライアル
辻香澄
キューティー金井
ガルム小鳥遊
中森あずみ
保科優希
成瀬唯
小川ひかる
近藤真琴
氷室紫月
WRERA(レラ)女子プロレス スレイヤー・レスリング フリー選手枠
マイティ祐希子
ボンバー来島
ビューティ市ヶ谷
テディキャット堀
六角葉月
桜井千里
越後しのぶ
村上千秋
富沢レイ
ブレード上原
フレイア鏡
RIKKA
サンダー龍子
石川涼美
森嶋亜里沙
メイデン桜崎
真田美幸
村上千春
メロディ小鳩
ライラ神威


[ランキング上位十傑] *14
1サンダー龍子スレイヤー
2マイティ祐希子WRERA
3ビューティ市ヶ谷WRERA
4六角葉月WRERA
5ブレード上原スレイヤー
6パンサー理沙子新日本女子
7RIKKAスレイヤー
8フレイア鏡スレイヤー
9ボンバー来島WRERA
10桜井千里WRERA

[ベルト一覧]
スレイヤー無差別級サンダー龍子
NJWPヘビー級パンサー理沙子
WWPAヘビー級フレイア鏡
IWWF世界ヘビー級クリス・モーガン
IWWF世界タッグクリス・モーガン
ルミー・ダダーン
IWWF世界ジュニアユン・メイファ
WWCA世界無差別級マイティ祐希子
WWCA世界タッグマイティ祐希子
ボンバー来島
WWCA世界ジュニアエミリー・ネルソン
TWWA世界無差別級ジェナ・メガライト
TWWA世界タッグクリス・モーガン
ルミー・ダダーン
TWWA世界ジュニアソニックキャット
GWAパンサー理沙子
GWAタッグブレード上原
サンダー龍子
GWAジュニアジーナ・デュラム
EWA認定世界石川涼美
EWA認定世界タッグナスターシャ・ハン
ドリュー・クライ
AAC世界ヘビー級ビューティ市ヶ谷
AAC世界タッグ六角葉月
ビューティ市ヶ谷
AAC世界ジュニアテディキャット堀
アジアヘビーパンサー理沙子
アジアタッグ八島静香
パンサー理沙子




*1これは否観戦での場合ですが、ゆっこや六角に比べて、市ヶ谷はけっこう評価値100以上離れた格下に不覚を取ることが多い気がします。…調子に乗りすぎ? ムラありすぎ?
*22月のWRERAは、ゆっこグッズバカ売れ、富沢FC、ゆっこホラー映画(お断り)、来島恋愛映画(お断り…見てみたい気も)、市ヶ谷CD(結果は「それなり」)、来島写真集(結果は「それなり」)、越後写真集(お断り)、がありました。
チョコはゆっこ&六角&富沢からもらえてます。また、宿舎をLv3にしました。
*325分26秒、ノーザンライトスープレックスでゆっこが勝利してます。
また、堀がコリィを相手に16分51秒、ロメロスペシャルでAACジュニア10度目の防衛達成してます。
*4来島の新女殴りこみでは、理沙子の持つGWAヘビーへ挑戦させてもらいましたが、25分02秒、キャプチュードで負けました。
*5なにげに、千里はこれが初タイトルマッチです。
*6葉月&市ヶ谷組は六度目の防衛。
市ヶ谷の「パ」カードをことごとくゆっこが「投」「飛」で潰したり、いい感じで双方に必殺カードが出たり、葉月のGクリティカルが出たり、千里が市ヶ谷の猛攻をニアフォール&ロープブレイク&返し技で凌ぎまくったりと、スレイヤーの石川VS森嶋戦と同様、やっててドキドキする面白い試合でした。
*7ゆっこは、新人テスト受けに来た千里を失神KOした、という妄想設定があります。
良かったら、1年目4Q妄想補完その5、をご覧下さい。
*83月のスレイヤーは、桜崎写真集(結果は「かなり」の売上)、真田のワールド女子殴りこみ。
WRERAでは、ゆっこミステリー映画(お断り)、六角プライベートイベントその2、が発生してます。
*93年目4Qをご参照ください。
*10クリス・ジェリコの「ハイライト・リール」なんてのがありまして、当サイトとはハイライトつながり(?)で。…でも、どちらかといえば、広田さくら (AV女優にあらず) の方?
*11村上シスターズの好物の設定をご存知の方、ご一報ください。
イチゴショート、チーズケーキ、ドラ焼き、たい焼き、たこ焼き、あたりで悩んだ結果、なぜか「たこわさ」に。
*12本文では思いっきりスルーしてますが、3月はゆっこ&来島がカオス&コリィ組に24分47秒、ダブルインパクトで勝利し、WWCAタッグ初防衛してます。
*13ワールド女子の乱獲っぷりがハンパ無く、新人四名だけでなく日本海女子から朝比奈(オーガ)さんまで引き抜きしてます。一方、生え抜き選手を奪われた日本海女子はつらい状況に。選手層も薄め (資質A以上もゼロ) ですし…敵ながら心配。
*14ついに、龍子、ゆっこ、市ヶ谷が「新御三家」に? 龍子さんが頭一つ抜けてますが。
11位以下は、森嶋、ソニック、十六夜、と続いてます。
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